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2019年10月20日 (日)

etopo1を利用してQGIS3で海底地形図を描く

前回 はQGISで海岸線を描きましたが、

今回は海底地形図を描きます。

(1)海底地形データの入手

(2)QGISでラスタデータとして取り込み

の順です。

 

(1)海底地形データの入手

今回はNOAAのetopo1を使用します。etopo1は1分(だいたい1.8km)刻みの全地球の標高値のデータです。

以下のページから入手可能です。

https://www.ngdc.noaa.gov/mgg/global/global.html

データは4種類ありまして、

・南極と北極の標高値を氷の表面にするか、氷の下の地面にするか

・データの場所を、グリッドの真ん中にするか、セルの真ん中にするか

の組み合わせになります。下のグリッドかセルかについては

こちらに解説があります。

https://www.ngdc.noaa.gov/mgg/global/gridregistration.html

とりあえず今回は、氷の表面(ETOTP1 ice Surface) で、

セルの真ん中(cell registrated)を選択しておきます。

QGISで使用するので、georeferenced tiff形式をダウンロードします。

数100メガありますのでご注意ください。

出てきたファイルを解凍して、どこかのフォルダにまとめて収納します。

 

(2)QGISでの描画

(2-1)「レイヤ」→「レイヤの追加」→「ラスタレイヤの追加」から

1rasta

出てきた画面で、先ほどのetopo1(拡張子tiff)を選択します。

2choice 

そうすると、画面左側のレイヤのところに、上で選択したetopo1のファイル名のレイヤが、

画面中に地形図が表示されます。

3result

etopo1のファイルのプロパティで、測地系を確認してみます。

画面左側レイヤの表示されていところで、etopo1のファイル名のところを右クリックして

プロパティを表示させ、出てきた画面の左上の「情報」を選択すると測地系などが確認できます。

EPSG 4326のWGS84になっていると思います。

4propertiy

(2)海岸線を重ねて描いてみる

前回 描いた海岸線を重ね書きしてみます。

前回の海岸線データは「ベクタ形式」(今回のetopo1はラスタ形式)なので

前回同様「レイヤ」→「レイヤの追加」→「ベクタレイヤの追加」で

海岸線データを選択するとご覧のように海岸線が上書きされます。

5coast

出てこないよ!という場合は、レイヤの書き順がずれている可能性があります。

画面左側レイヤの欄内を確認して、海底地形のレイヤ(etopo1)よりも

下に海岸線のレイヤ(line)が表示されている場合は、海岸線を一番奥に描いてから

海底地形を上に重ね書するということが行われます。

6reverse

この海岸線のレイヤをドラッグして海底地形のレイヤの上に置き換えると

海底地形を一番奥に書いてから、海岸線を描くという順になりますので

海底地形が表示されると思います。

7recoast

海岸線のレイヤのプロパティで確認できますが、海岸線のファイルも

測地系がEPSG4326 WGS84となっており、etopo1と一致しているため

海岸線の場所も正しく表示されていると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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